私はトイレという空間が好きで、比較的長い時間を過ごすことが多いので、トイレはしっかり作りたいと考えていました。そして、便座はTOTOのネオレストとLIXILのサティスのどちらかにしようと検討し、TOTOのネオレストにしました。
ネオレストの好きな点は、まず「水の流れ方」です。ボタンを押すと、さざ波のような、流れていることがようやくわかる均一な水流が円を描きながら静かに流れ込み、最後にバキュームで一気に流し出す、この一連の動作は見事で、芸術性すら感じられました。
次に好きな点は、「便器きれい」という機能です。トイレに入るとふたが自動で開き、便器の内部がほわっと光で灯され、そして専用のノズルから「きれい除菌水」を用いたミストが便器の内側全体にまんべんなくかけられます。これは便器に汚れが付きにくくするためのものです。ネオレスト以外のTOTOの商品にも「プレミスト」という機能があります。我が家の2階のトイレがそのタイプなのですが、こちらは吹き出し口がおしり洗浄ノズルと兼用の簡易的なミストで、ネオレストと見比べれば均一さが全く異なります。（ネオレストでもシリーズによってはこの機能がないものもありますのでご注意ください。）ネオレストの「便器きれい」は入ったときと、出るときの2回行われます。お陰で便器が比較的長い間きれいな状態が保たれます。
第三に、便器が陶器製であることです。これは掃除の際、「ドメスト」などの強力な塩素系洗剤に比較的強いというメリットがあり、掃除がラクになります。（塩素系の商品の使用は自己責任でやってます。）
第四に、温水が瞬間湯沸かし器方式で作られるということです。これと違って貯湯式は、一定量の温水を予めタンクに用意しておくものですが、この方式ですと連続で使用するときや、1回の使用量が多い場合は、お湯が途中で切れて冷たい水が出てきてしまう可能性があります。しかし瞬間湯沸かし器方式ですと、いくらでも温水が出続けるのでありがたいです。また、家族で温水の温度の好みが分かれるときは、瞬間湯沸かし器方式ですと、温度の上げ下げが直ちに行われますので便利です。
入居後に使用してわかったこととしては「においきれい」という機能が効果をあげているのか、使用後のにおいは比較的残りにくいし、また短時間で通常の状態に戻るような気がします。
また室内暖房機能は我が家の冬場は本当に重宝しています。というのも、通常トイレにはパネルヒーターが付きますが、設計士さんが暖気が入り込むので必要ありませんとおっしゃってパネルヒーターを取り付けませんでした。ところが真冬になると暖気が入り込まず、トイレだけ寒い部屋になってしまいました。追加工事でパネルヒーターを設置することも考えましたが、とりあえずネオレストの室内暖房でしのげないものか試してみました。すると、タイマーで予め設定しておけばポカポカとまでにはなりませんが、何とか我慢できそうだということになりました。